『三方よし』近江商人の商売の心得
近江商人の思想・行動哲学
三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」
売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手が心の底から満足し、さらに商いを通じて地域社会の発展や福利の増進に貢献しなければならない。三方良しの理念が確認できる最古の史料は、1754年に神崎郡石場寺村(現在の東近江市五個荘石馬寺町)の中村治兵衛が書き残した家訓であるとされる。ただし、「三方よし」は戦後の研究者が分かりやすく標語化したものであり、昭和以前に「三方よし」という用語は存在しなかった。
引用:wikipedia ~近江商人~
昔、日本各地で商売を発展、成功していた
近江商人が大切にしていた考え方です。
売り手よし
買い手よし
世間よし
お客様の信用を得るために、自分達の
利益ばかりを考えるのではなく、
人の為に商売をするという事です。
人の為になる商売を続けていれば、
収入も増え、自分のためにもなる。
利益がたまれば社会にも貢献できるというのが、
商売の基本ということです。
自分の利益の前に、人の利益を考える
お客様の為になる商売をして
お客様に利益を出していれば、
それが自分にも返ってきます。
売り上げが上がれば利益が増えるという事です。
売り上げを上げる事だけを考えてはいけない
売り上げを上げると利益は上がります。
ただその前に、
お客様に喜んで頂く事を考えなくてはなりません。
お客様に喜んで頂くと自然と売り上げが
上がるということです。
ここを間違えてしまうと、
ただ売り上げを上げるだけの戦術をやることに
なってしまいます。
お客様に迷惑をかけてまで、売り上げを上げるとか
利益を優先してコストダウンだけを行うと、
お客様の為になっていなかった場合、
売り上げを下げる結果になってしまいます。
小手先で売り上げを作るのは簡単ですが、
お客様の為になるという大前提で
考えなければなりません。
利益を上げる事も同様に、
コストダウン等で利益を上げるのは簡単です。
それが、お客様の不利益になっていないか、
従業員の不利益になっていないかを考えてから
行うべきです。
お客様の為になる事をしていると社会の発展につながる
お客様の為になる仕事をするという事は
社会の発展にもつながります。
お客様の為を思ってつくったものが
インフラの発展につながる事もあります。
人の為に新しく発明したものやシステムが
世の中に広まる事によって社会が変わっていきます。
人の為になる商売をする
お客様の事を考えて商売をする事は大事です。
もちろん商売なので利益を出さなければなりません。
赤字になるような商売も人の為になりません。
売り上げの為に安く売り、赤字になる商売をすると、
お客様は安くて喜ぶかもしれませんが、
まわりの為になりません。
安く売りすぎると、価格破壊が起きて業界全体が
潰れてしまう可能性が出てきます。
人の為というのは、お客様の為にあると同時に、
従業員の為でなければなりません。
近江商人の『売り手よし』に反します。
お客様の役に立つ仕事をすること、
それが自分の収入になり、
人のためになっていることが
モチベーションになる。
仕事をしてきた結果が
社会の発展になること、
これが、昔から未来まで
不変の商売の基本です。